ホープフルS 全頭血統&適性診断③

↓Part①

https://misoshirudaijin.hatenablog.com/entry/2018/12/25/185331

↓Part②

https://misoshirudaijin.hatenablog.com/entry/2018/12/25/221255

 

⚫︎ブレイキングドーン A

ヴィクトワールピサ産駒は母系でNasrullahやCount Fleetの血を増幅させてやることが活躍馬に共通している。本馬はミスプロのクロス、ネオユニヴァース系に相性の良いホワイトマズルトニービンの血を持っている。良い意味でネオユニヴァースらしくない素軽い足捌きが伝わっており、ヴィクトワールピサ産駒としてはA級の配合。だからこそ前走はクラージュゲリエのトップスピードに唯一付いて行けたし、上がりの競馬なら良いが、反面タフな流れになったときにどうなるかは未知数。

 

⚫︎マードレヴォイス C

ダイワメジャー×キングカメハメハ×トニービンで、戦績通り東京か阪神外回り向きのマイラーであると思う。

 

⚫︎ミッキーブラック B

母はアルゼンチン(以下、亜)のヒルベルトレレナ大賞(G1・芝2200)の勝ち馬でタイムは2:17.79(重馬場)とかなり持久力に優れていることが分かる。血統的にも亜牝系にデインヒルサドラーズウェルズでかなり重め。サトノダイヤモンドの母マルペンサも亜出身でヒルベルトレレナ大賞を勝っているが、ディープインパクトで丁度良い血統であり、ブラックタイドだと重くなりすぎる。ハクサンタイヨウの項でも書いた通り、ブラックタイド産駒にはスピードの注入が鍵。タフな中山2000自体は合うと思うが、G1レベルではそれでも最低限のスピードは必要で、前走も上位2頭には付いて行けなかった。積極的なマーフィー騎手はプラス材料。

 

⚫︎ヴァンドギャルド

モンジューデインヒルといった欧州屈指のタフな血脈が並ぶ。2〜3歳の早い段階でG1で勝負になるディープ産駒は母方に欧州血脈を持っていることが多い。若駒の間はディープ産駒特有の柔軟な体質によってカバーされている部分が、成長と共に重さが発現してくる傾向にある。サトノダイヤモンド(亜出身の母マルペンサ),マカヒキ(本馬と同じRainbow Questを持つ)など、歳を重ねるにつれてスピードが失われたことは記憶に新しい。つまり若い頃が1番丁度良い塩梅でスピードとタフさを両立していると考えられ、ディープ産駒が早熟,成長力がないと言われる理由である。だからこそこの時期にG1レベルの上がりも求められるタフ流れにイメージが合う。将来的には重すぎる欧州血脈も今は気にならない。