【ホープフルS】回顧

 

馬場状態はあれだけ荒れていた内もある程度使えるようになりほぼ内外フラットと見ていい。あの状態からコース替わりもなく中4日で内が勝手に復活するなんてことはあり得ないのでおそらくお手入れがなされている。やはりG1はその日にしっかりと馬場を確認しないといけない。日曜日にいきなり速くなることもある。

 

風について。後半5Fが11.8-11.8-12.2-11.5-11.8と中山ではほとんど見ない、真ん中の600~400地点(3コーナーから4コーナーに当たる)で12.2と一旦緩んでいる。普通ロンスパでは、せっかく11.8-11.8の部分で取ったリードをわざわざ緩めて潰すメリットは全くない。しかも直線の短い中山でこの地点はむしろ積極的に行くポイントである。騎手の仕業とも思えず馬に減速する様子もなく、おそらく11.8くらいのつもりで行っていたが向かい風で物理的に12.2へ減速されていたと考えるのが妥当(中山7Rでも同じ地点で緩む不可解な現象が起きていたため間違いないと思う)。このタイミングで後続勢が外から殺到しており、風の地点で無茶をせず馬群の中にいたサートゥルナーリアとニシノデイジー(さらにロスなし)がワンスリーで有利だったと思う。

ヴァンドギャルドも前にいた馬が外に行ったお陰で風の地点では前方は完全に塞がれ、抜群の手応えで前の空いたスペースに突っ込んでいけたように見えた。

 

1着 ◯サートゥルナーリア

…ダービー馬が居たということ。多少風の有利があったかもしれないが失礼なくらい能力に疑問はなく、弱点がなさすぎる。好スタートからハナに立ち一旦控えてドスローで折り合い仕掛けた瞬間反応し狭いスペースを割って来た。ミルコが教育に徹する余裕。能力オール99点みたいなイメージ。

 

6着 ◎ヴァンドギャルド

…ほぼ最後方は予定通り。スローでもその分仕掛けが早く11.8-11.8-12.2-11.5-11.8のロングスパート戦に。12.2の少し緩んだところで一気に馬群が凝縮し押し上げる、直線は馬群に突っ込み挟まれ挟まれ不完全燃焼。2,3着付けで買ってる人は当然怒るでしょうが、馬券もWIN5も1着しか持っていない身としては勝ちに行ってくれて良かった。外を回しては着は取れてもサートゥルナーリアを倒すことはできない。自分は納得している。抜群の手応えも風と展開が上手くハマったかもしれないことを考えれば過剰な評価は禁物。